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特集

【柴へんろ】第5回 四十八番西林寺

いざ西林寺へ

みなさんお久しぶりです。沙門明寿こと柴ちゃんです。
前回の円明寺から随分と日が経ってしまいましたが「柴へんろ」5回目は、48番札所 西林寺へと向かいました。

今回先達さんから「一人でお参りしてきてください。」と言われ、初めて僕1人での遍路となりドキドキでした。(ひとりでお遍路に行く勇気が出るまでに時間がかかりました???)

西林寺へは伊予鉄道横河原線久米駅まで電車で行き、そこからループバスに乗り換えて行きます。(※1)
久米駅からループバスのバス停は目の前にあり、バスが来るまでは待機部屋があるので冬でも暖かくバスを待つことができます。待機部屋からバス停が見えるのでバスが到着してから向かっても大丈夫です。

高井局前のバス停で降り西林寺まで徒歩5分くらいですが、県道(松山東部環状線)には歩道があり安全に行くことができます。ちなみにループバスは40分に1本しかないので、帰りのバスの時間をチェックしておくことをお勧めします。

西林寺参拝

県道を曲がり川沿いの道を通って仁王門に行こうとすると階段となっているので、駐車場から入って仁王門に行った方が便利です。(駐車場の入り口は少し下り坂になっています。)
仁王門には高い段差がありくぐることができません。でも正面向かって左側にもうひとつ門があり、そこは5㎝くらいの段差だったため僕の車椅子では乗り越えることができました。(スロープにしてくれるといいのですが…。)

門をくぐると中庭が広がっていて主要なお堂まで石畳が敷かれており、まずは本堂へと向かいました。本堂は階段のため登ることはできないので、階段下でお経を唱えました。西林寺のご本尊は十一面観世音菩薩です。
先達さんがいないので初めてのひとり読経で不安でしたが…、なんとか唱えることができました。

続いて大師堂へと向かい、同じく階段下で唱えました。

本堂、大師堂に続いて弁天堂にもお参りをして納経所へと向かいます。石畳の道を進めばよいのですが、所々隙間があるので気を付けてください。納経所の入口は段差があり入ることができませんが、入ってすぐにカウンターがあるので外からでもお願いすることができます。

無事に御朱印を頂き、帰ろうとしていたところ池に少し大きめのお地蔵様があるのに気づきました。このお地蔵様は「福授地蔵」と呼ばれており、お参りをすると願いを一つだけ叶えてくれるそうです。
お地蔵様のところまでは大きめの飛び石のため行くことができないので少し離れたところからお願いました。
世の中がバリアフリーなりますように!!

西林寺奥之院へ

西林寺の参拝を終え、続いてすぐ近く(300mぐらい)にある杖の淵公園にむかいました。この場所は西林寺の奥の院とされています。

かつてこの地域が干ばつで困っている時に空海が訪れました。そこで彼は杖を地面に突き立てたところそこから水が湧き出したとのことです。その水はそれ以降今日まで枯れることなく湧き出ており周辺地域に潤いをもたらしているそうです。この杖の淵の湧き水は日本の名水100選にも選ばれており、まさに弘法大師空海さまさまです。(飲むこと出来ます!)公園の奥(杖の淵)には御堂と弘法大師像が祀られています。

ちなみに奥の院とは、寺院の奥にあって、ゆかりの深い秘仏もしくは祖師開山を安置する場所、あるいは堂舎のことで、寺院などのなかでもっとも神聖な区域とされ、本堂から離れた後方の山上や岩窟(がんくつ)内に設けられて、参拝者の信仰を深くさせるそうです。
コトバンクより

そうそう公園のバリアフリー情報ですが、入り口(正門)入ってすぐのところに溝があります。すっぽり車いすの前輪が入ってしまいます。そのため車椅子の人は駐車場側から出入りすることをお勧めします。公園は杖の淵付近まで石畳が敷かれていますし、地面はところどころ凸凹したところや傾斜もありますが、フラットなところが多く、お大師様が祀られているところまで車いすで行くことができます。公園の中には車椅子用トイレもあります。

2022年(令和4年)の締め

さて今回は2022年のお礼参りも兼ねて行ってきました。まだ5回目ですが、仏様の大切さやご先祖様を大切にして行きたいと思いました。実家に帰り仏壇の前で拝むだけでなくお墓参りにもちゃんと行こうと思いました。

四国遍路もバリアが少し(??)あるけれど、そのバリアを乗り越えていくのも修行の1つなのかもしれませんね。これから先どんなバリアがあるかわかりませんが、最後まであきらめずに行きたいと思います。これからもゆっくりですが更新していきたいと思います。

最後に一句

寒風や願いし年のお礼込め

ではまたお会いしましょう。


西林寺の詳しいバリアフリー情報はこちらにあります。

杖の淵公園の詳しいバリアフリー情報はこちらにあります。


柴へんろ第5回
調査・撮影 2022年(令和4年)12月

編集:IncluDe(インクルデ)