
【大洲市】お城下ノスタルジア
目次
グリーン・デスティネーションズ???
2024年大洲市は、持続可能な観光の国際的認証機関である「グリーン・デスティネーションズ」(オランダ、以下「GD」)が認証する「世界の持続可能な観光地アワード」(GDアワード)にて、四国で初めてシルバーアワードを受賞したとのこと。
GDアワード???
なんだかよく分からないけれど…、とにかく行ってみれば何か実感できるのでは!?
と思い、大洲の旅へ出かけてきました。
ゆっくり大洲へ!
新しい松山駅
今回大洲に行くにあたり、どうせなら海や川も楽しみたいと思い、JR松山駅から日本一夕日が美しい無人駅「下灘駅」を通り、肱川沿いを上っていくいく愛ある伊予灘線(予讃線)で行くことにしました。

2024年9月に松山駅が高架化され、駅舎も新しくなりました。
まだ真新しい駅構内を駅員さんにホームまで案内してもらい、下灘経由の八幡浜行きの普通列車に乗り込みました。
平日の9:45発の列車ということもあり、ほとんど乗客もいないだろうと思っていたのですが…、
想像以上の乗客でビックリ!

列車はところどころで特急列車や対抗列車の待ち合わせのため小停止を繰り返しながらゆっくりと進んでいきます。
夕日のまち下灘へ
伊予市駅を超えて途中から伊予灘線に入り、山とみどりの中を抜けたかと思うと、窓の向こうに伊予灘の海が広がりました。
残念ながらこの日は雨上がりの曇り空のため、青々とした海ではありませんでしたが、4月初旬ということもあり満開の桜を楽しみながらの列車旅となりました。

そして今ではすっかり有名となった下灘駅に到着!
なんとそこは大勢のスマホを構えた観光客であふれていました~。
思わず観光客を逆記念撮影!

下灘駅で降りる人もかなりいたのですが、みんなこんな写真を撮ること期待しているのかな???

この写真の時間が夕日タイムだともっとロマンチックなんですけどね💕💕
大洲駅到着!
列車は下灘駅から長浜駅へと向かい、今度は肱川沿いを上っていき、目的地の大洲駅に到着しました。
松山駅を出発し、約1時間40分の列車の旅でした。(ところどころガタガタと揺れる箇所もあるので列車酔いする人は気を付けて!)
もっと豪華に列車の旅を楽しみたいという方は観光列車伊予灘物語もあります。(車いす席も設けられているみたいです。乗ったことないけど…。)

ちなみに大洲駅にはエレベーターがありません。
2番ホーム、3番ホームに行くにはホーム端にあるスロープを通るようになります。

ホーム端までかなり距離がある(50mぐらい???)ので気を付けて!!(線路内を通る様になるので駅員さんと一緒に!)
バスの時間が間近に迫っていたのでちょっとハラハラ・・・。
大洲駅の詳しい情報はこちら
お城下巡り
まずは大洲城へ!
さて、今回大洲城と城下町をみて回るのですが、まずは駅横にある案内所に行き、観光マップ(肱南エリアまち歩きマップ)を手に入れました。
このマップを頼りに歩いていきます。

まずは大洲駅から大洲市街を循環するぐるりんおおずバスに乗り、大洲城へと向かいました。
小さなバスですが車椅子スペースも確保されています。
バスは肱川を渡り、いくつのかの停留所を過ぎ、大洲城前の停留所で下車。

バスを降り、ちょっと古びてミステリアスな雰囲気の大洲市民会館の前の道を行くと、目の前に大洲城が!
桜もきれい!!

&古民家を改修したホテルが並んでる~!!
ワクワク度上昇です。

けれどもここから天守閣までは坂道となります。💦💦💦

坂道を上ると目の前に大洲城が!
残念ながら大洲城の中には段差があるので入れませんが…、
ちなみにこの天守閣で泊まることができます!

砂利道を頑張って進むと、眼の前には威風堂々の冨士山(とみすやま)が、眼下には肱川、大洲の町が広がり感動ものでした。

お殿様も毎日ここから庶民の暮らしを見ていたのでしょうか???
ランチタイム!!
大洲城を降りると、12時を過ぎていたので、どこかでお昼を食べようと、この日は(うどんが食べたい!という要望もあり…)まちの駅あさもやにある分油屋でおそばを頂きました。

ただしここはテーブル席に行くには段差が1,2ヶ所あります。
写真は大洲コロッケの入ったおそばです!

後で気づいたのですが、まち歩きマップの裏にはこの周辺の食事処やカフェ情報がQRコード付きで載っています…。
赤煉瓦館から思い出倉庫へ
お昼を食べ終え、今度は1901年に大洲商業銀行の本店として建築されたおおず赤煉瓦館を訪れました。

カクカクスロープとなっていますが、本館に入ると、上質な大洲雑貨をはじめ、地元・県内作家による和小物や工芸品や特産品が並んでいました。

本館から中庭、そして別館を見て回り落ち着いた空間を堪能しました。
2階にカフェがあるようですが、エレベーターはないので行けません。

煉瓦館の部屋をイベント等で借りることもできるみたいです。
おおず赤煉瓦館の詳しいバリアフリー情報はこちらから
これぞ昭和!!
赤煉瓦館を庭伝いに行くと、ポコペン横丁、思い出倉庫に出ることができます。
ポコペン横丁はこの日はお休みだったので屋台(?)は閉まっていましたが、それでもその雰囲気は伝わってきます。

そのまま思い出倉庫に行き、中へ入ってみると…、

昭和初期から中期の懐かしき日本が所狭しと展示されており、思わず“へぇ~、すごい!!と感心と懐かしさ(?)が湧き上がってきました。

このころの日本って(今からすると)不便なことも多かったのでしょうが、何かとてつもないエネルギーがあったんでしょうね~。

ただいろいろなものが隙間なく展示されているので、車椅子が当たらないように気を付けて!
ロケ旅
さて、思い出倉庫を出て、テレビドラマのロケ地となったところに行ってみることにしました。
古き街並みを楽しみながら歩いていると丸形のポストが見えてきました。

このポストが「東京ラブストーリー」でリカが別れの手紙を出したポストなのだそうです。
あの日あの時あの場所で~♪♪
ちなみに織田裕二演じるカンチが愛媛出身となっていたそうです。
なるほど~。

ほかにもおはなはん通りと呼ばれるところもあり、ここではNHK連続テレビ「おはなはん」のロケ地だそうです。
こちらは主人公のはなさんが大洲市出身という設定だったそうです。
放送されたのが1966年~1967年なので60年近く前ですね…。

歩いていて気づいたのですが、ところどころに大洲城の前で見たホテルと同じく、古民家を改修したホテルがいくつもあるんです。
また古民家が喫茶店や雑貨屋等に改修されて、若い人たちがお店をやっているんです。

お城や古民家に泊まったり、あるいは古民家でひと時をくつろいだりして、
かつての日本を味わってもらうと同時に、現在にも生きた建物として使われているんですね。

なんとなく持続可能な観光ってことが分かったような…。
現在はコスパ・タイパ時代
ということで古き良き大洲のお城下を体感したところで、帰りのバスと列車の時間が近づいてきたので、あさもやへと戻り、少し休憩をしてから再びバスで大洲駅へと戻りました。
帰りは、「現代社会はコスパとタイパ!!」ということで、特急列車で松山(都合上伊予市下車)へ。

特急だと大洲⇔松山45分(伊予市まで35分)。
あっという間に到着しました。
いかがでしたか大洲の旅。
故きを温ねて新しきを知る。
それを感じることができる城下町でした。
ロケーション案内
お城下旅の拠点は大洲まちの駅あさもやが便利です。
大洲まちの駅あさもや (公式インスタ)
大洲市大洲649番地1
営業時間:午前9:00〜午後6:00(案内所は午後5:00まで)
電話番号:0893-24-7011
大洲の旅の案内は、
大洲市公式観光情報【VisitOzu】愛媛県大洲市
大洲市観光情報 – 大洲市ホームページ
2025年4月、5月時点の情報です。
案内モデル:Meg
編集:おでかけイーヨ編集部