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イーヨな旅

【砥部町】 とべ動物園~しろくまピースに会いに行く!~

愛媛のバリアフリーな旅を求めてイーヨな旅。

とべ動物園日帰り旅行

毎年県内外から大勢の人々が訪れるとべ動物園。

しろくまピースを始め、アフリカゾウの家族、水の中を飛ぶペンギン、ホワイトタイガーなど見どころ盛りだくさんですが、中でもしろくまピース人気は絶大です。

そこで今回は「しろくまピースに会いに行く」と題してとべ動物園をご案内したいと思います。

まずは予習として…

それではとべ動物園バリアフリー旅行記を!


愛媛県立とべ動物園の1番の人気は?
というと…

それは、『しろくまピース』に会えること!

ピースは、日本で初めて人工輔育が成功したホッキョクグマです!

今回その『しろくまピース』に会いに、公共交通機関を使ってとべ動物園に行ってきました。

◆松山市駅から伊予鉄バスに乗り『とべ動物園』へ

松山市駅で『とべ動物園・愛媛こどもの城』行きに乗ります。(※1)(※2)

松山市駅からとべ動物園へ向かうバスは、ほとんどがノンステップバスとなっています。運転手さんが慣れた手つきでスロープの設置等してくれるので、車いすでもスムーズに乗車可能です。またこの路線は車いす2台まで乗ることが可能な大型バスとなっています。(※3)

市駅から約30分ほどで『とべ動物園前』停留所に到着します。

※1)現在松山市駅前の改修工事が始まっています。そのためバス乗り場等の変更がされていることがあります。
※2)とべ動物園・えひめこどもの城線に乗ると「とべ動物園前」に止まります。砥部線「大岩橋、断層口」行きは総合公園前の停留所で降りるようになり、そこから1キロ近くあります。
※3)車両検査等の関係でノンステップバスでないことがあります。心配な方は伊予鉄道へお問い合わせください。

◆とべ動物園到着、裏道を使い徒歩5分程度で正面ゲートへ

『とべ動物園前』のバス停からは、少し山道を通りエントランスへ向かいます。

山道はエントランスまでの近道となっています。ただ舗装はされているのですが少し凸凹のある道が続くため、車いすでは振動が強く出てしまいます。

振動が苦手な方は、車道沿いの歩道を選ばれた方がいいと思います。遠回りとなりますがきちんと塗装されており振動は少なく移動できます。

山道を通り抜けた後エントランスまでの道のりには、動物の足跡がいくつか地面に埋め込まれています。
何の動物の足跡なのかを考えながら歩くのも楽しいかもしれません♪

エントランス直近には階段がありますが、そばにスロープが設置されています。

スロープは急ではないものの、少し傾斜があり、距離も長いので車いすを自走で移動される方は大変かもしれません。

◆園内はアップダウンが多い箇所がたくさん!

正面ゲートまでたどり着いたら窓口へ行き、まずチケットを購入します。
障がい者手帳があれば本人と同伴者1人まで入場料無料です。

ここで車いすやベビーカーの貸し出しも行っています。

園内は入り口も含めて、車いすでスムーズに移動することができます。凸凹道が少ないため、振動は軽減されます。

ただ、とべ動物園は基本山の中にあるので多少アップダウンがあります。ベビーカーを押している家族も大勢いますし、杖をついて歩いている人もいますが、手動車いすを使い、ご自身で移動される方は疲れてしまうかもしれません。

◆車いすでも間近で動物を見ることが可能!

園内では、車いすでも間近で動物たちを見ることが可能です。

アシカエリアやペンギンエリアなど、階段で登り下りしないと近づけない箇所には必ずスロープが設置されているため、一般の方々と同様に近くで見ることができます。

また、ペンギンエリアには水の下から覗ける箇所があり、車いすの高さでも入ることが可能となっているため、ペンギンが泳いでいる姿を間近で見ることができるのです!

私は、近くを泳いで通るペンギンと写真を撮ることができました!!
ベストショットゲット♪

ペンギンエリアだけではなく、同じように車いすのまま動物たちを間近で見ることができるエリアはたくさんあります。

ぜひ、色んな動物たちを近くから観察してみてください。
普段見ることができなかった姿を見ることができるかもしれません!

◆白くまピースが起きている姿に出会えたらラッキー!

そして本日お目当ての『しろくまピース』に会いに行ってきました!

ピースがいるのはベアストリートで、正面ゲートからわりと近くに位置します。

ガラス越しから覗いてみると…、残念ながら、お昼寝タイム(T . T)

『ピース』は今年(2021年12月2日)で22歳となります。シロクマの22歳はもう高齢になるそうです。そのため起きていることが少なくなっているようです。

もし起きている『ピース』に会えたらラッキーです。

ちなみに帰り際にもう一度会いに行ってみると、起きていました!

ピースを見ていると癒されると同時に元気ももらいました!

「ありがとう、ピース!また会いましょうね!!」

皆さんも、『ピース』に一度会いに来てみてくださいね。

◆動物をモチーフにした料理が食べられるレストラン『SKY GARDEN』

さて、お腹も空いたので園内にあるレストラン『SKY GARDEN』でお昼を食べることにしました!

レストランは建物の2階にあります。そこまでは、長いスロープが付いているため、車いすのまま行けます。
レストラン入り口は自動ドアとなっています。少し狭いかもしれませんが、電動車いすでも通ることが可能です。

レストランの室内は、通路幅が広く全面バリアフリーとなっております。また、テーブルやイスも移動可能なもののため、車いすのまま席に着くことが可能です。

注文はタッチパネルで行います。
指を動かすのみなので、私は自分で操作し注文することができました。

メニューは、動物をモチーフにした料理がたくさんあります!
私はオムライオンを注文。キッズメニューでしたが、ここでは大人でも注文できるそうです。

甘いバター風味のケチャップライスが卵で包まれていました。初めての味でしたが、とても美味しく家でも試してみたいと思う逸品です。
動物モチーフの料理は、オムライオンの他にもたくさんあり、麺料理や定食など種類も豊富なので、何度行っても飽きないかと思います。

もちろん園内にはお昼を持参して食べられるスペースがたくさんあります。
お弁当などを持参し、外で美味しい空気を吸いながらお食事をするのもいいかもしれませんね。

◆バリアフリートイレも園内に多数配置されています。

園内には、様々な箇所にトイレが設置されており、バリアフリートイレも併設されています。

スペースの広さにより設置されている設備が異なりますが、(動物園だけに)大抵のところにベビーシートは設置されていますし、車いすで回転できる余裕がああります。ちなみにオストメイトは入口すぐそばにある管理棟に設置されています。

◆帰りももちろんバスですが、駐車場もあります。

帰りも伊予鉄バスに乗り、松山市駅まで向かいました。

気をつけなければならないのは最終のバスが17時(16:55)と早いこと。もしこのバスに乗り遅れたら坂道をずっと下って総合運動公園口で砥部線に乗るようになります。結構急な下り坂ですので気を付けてください。

また車で行かれる方は、大きな駐車場があります。駐車場のトイレ前に優先駐車場もあります。

ただ土日祝日などはかなり大勢の人が来るので駐車場がいっぱいになり、少し離れた総合公園内の駐車場に止めなければならなくなるので気を付けてください。動物園エントランス近くにも思いやり駐車場があります。


『とべ動物園の旅』はいかがでしたでしょうか。

車いすユーザーであると、

「車いすのままバスに乗ることができるのだろうか?」
「動物たちを間近で見ることができないのではないだろうか?」

など、不安がたくさんあるかと思います。

この旅行記を読んでくださった方々が、少しでも安心して好きなところへ行けたらいいと願っています。

皆さん『白くまピース』に会いに、ぜひ一度とべ動物園へ行ってみてください!
きっと心が癒される時間を過ごすことができますよ。


とべ動物園のバリアフリー情報は、「とべ動物園」でも詳しく紹介しています。

ロケーション

愛媛県立とべ動物園
住所:愛媛県砥部町上原町240
電話:089-962-6000


訪問日の情報です。改修等で変更されていることがあります。

訪問日:令和3年(2021年)10月

レポート:Meg(メグ)(車椅子サイズ:横幅62㎝×奥行104㎝)

※アイキャッチ画像のピースの写真はとべ動物園のHPから拝借しました。