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特集

【柴へんろ】② 「49番札所浄土寺」参拝

平安時代の名僧弘法大師空海は四国讃岐(香川県)に生まれました。

18才の時京の都にある今でいう大学に入りますが、若き空海はそこでの勉学に疑問を感じ、ドロップアウトし、真実を求めて四国を始め日本各地を修行して回ります。その四国で修行されたゆかりの地88ヶ所の霊場を巡るのがお遍路です。

人間には88の煩悩があり、この88ヶ所を巡ることにより、その煩悩が消え去り、願いが叶うともいわれています。

果たして柴ちゃんの煩悩とは?そして願いとは??


みなさんこんにちは。沙門明寿こと柴ちゃんです。

「柴へんろ」2回目は、四国八十八か所49番札所 浄土寺に行ってきました。

浄土寺は伊予鉄道横河原線久米駅から約400mのところにあります。そのため今回は電車で行くこととしたのですが、電車に乗ったとたんに声をかけられました。大きな車いすでお遍路さんの格好をしていると目立つのは当たり前ですよね。


久米駅から浄土寺まではまずは県道に出てしばらく進むのですが、歩道もあり安全な部分もあればガタガタなところもありました。信号を渡って八幡さん前の小道の方へ向かいます。途中で道が狭くなるので車には十分に注意してください。

小道をしばらく進むと浄土寺の山門が見えてきます。浄土寺正面からは階段のため入ることはできませんが山門西側は坂道になっており通ることができます。山門へも行くことができます。山門からさらに階段を上ると境内へと行けるのですが、車いすの人は先ほどの坂道を上がれば行くことができます。


この日は1月前半の休日だということもあり、境内にはお遍路さんやお参りされる人がたくさんいました。

境内は結構フラットなためどこへでも行くことができます。しかし、本堂前の参道は石が並べられているので車椅子にとってはガタガタです。でも途中から参道に入ることもできるので、本堂の真正面まで行くことができました。


残念ながらお賽銭を入れるとこまでは行けませんでしたが、近くでお経を唱えることができました。大師堂にも行くことができたのでそこでもお経を唱えました。

般若心経を覚えているか不安でしたが、毎晩練習したかいもあり今回は先達さんのスピードについていくことができました。


最後に納経所でお納経(ご朱印)を頂くのですが、そこへは階段しかなかったため行くことができませんでした。残念…。それでもヘルパーさんに納経所へ行ってもらい御朱印ゲット!

境内には本堂大師堂以外にもいくつかのお堂があります。散策しようと車いすでは同じ坂道のところへ戻るとさらに上へと登れます。しかし、最後の坂は結構な勾配があり僕の電動では登れましたが、手押しの車いすの方は2人くらいに手伝ってもらうと登ることができると思います。


浄土寺はバリアフリーとまでは言えないかもしれませんが、車いすの人でも行きやすいのではないかなと思いました。

ちなみにお寺のトイレですが、山門横の坂道を使えば車椅子でも行けますが一般用のみです。久米駅にはバリアフリートイレがあるのでぜひご利用ください。

なお車で行かれる方は山門前に駐車場があります。(有料です。優先駐車場はありません。)


お参りをするたびに心が清らかになっている気がします。

最後に一句

お経詠み心清らか春近し

残る86か所…。頑張ります!


第49番浄土寺の詳しい情報はこちらから


柴へんろ第2回 
調査・撮影 2022年(令和4年)1月

編集:IncluDe(インクルデ)