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特集

まちづくり応援企画第1弾:柳井町商店街を行く!

レトロモダンな雰囲気と人の繋がりや想いを融合した柳井町商店街

こんにちは、メグです!
今回は新企画「まちづくり応援シリーズ~商店街を行く!~」第一弾として 、松山市駅より徒歩15分程の場所にある 柳井町商店街をレポートします。

柳井町商店街は銀天街、南銀天街を通り抜け、中の川通りを渡ったところにあります。道幅も広く歩行者天国ということもあり、車いすでも歩きやすいのが特徴的です。

商店街のメインストリートは100mもないほどですが、新旧の建物が立ち並び昔ながらの金物屋や店主が厳選した器屋などがあるレトロモダンな通りになっています。

※銀天街側から入るとしばらくは平坦な道ですが、商店街南側は石手川の土手付近となるので上り坂となります。

さてこの柳町商店街もどこの地方の商店街と同じく、一昔前までは通勤通学路として、時間帯によってはたくさんの人々が利用していましたが、いつしか昼間は猫しか通らないという活気の無い商店街となっていました…。当然私たち車椅子ユーザーにとっては、入り口に段差があったり、店舗が狭かったりするなど不便を感じることも多く、決して積極的に行こうとは思えなかった場所でした。

しかし、ここ数年で新店舗等の進出により、柳井町商店街は見違える程の活気を取り戻し、全国数ある商店街の中から「はばたく商店街30選」に選ばれるまでとなったのです。

新しい店舗は、車椅子ユーザーでも入れるお店やテイクアウト可能なお店などもあり、一度は訪れてみたい商店街と思えるようになっているのです。

「仕事と家の行き来に利用するだけではもったいない」「商店街を面白くしよう!」

この活性化に尽力されたのが、現在「食堂カフェ ステクル」オーナーの渡部勝平さんです。

今回私はレポーターとして渡部さんにインタビューをしてきましたので、それをもとに渡部さんが行った活性化の取り組みや柳井町商店街の特徴をバリアフリーに焦点を当てながら見ていくことにしたいと思います。

渡部さんは、元々松山城の売店で働いていたということから、行政の方と繋がっており、ある時「商店街の活性化に力を注いでみないか」と声が掛かったそうです。

面白いことが大好きで、人とのコミュニケーションを得意とする渡部さん。その申し出を受けて商店街へとやって来たのですが、その際に焦点を当てたポイントは、

「仕事と家の行き来だけに使うだけではもったいない。寂れている街を生きかえらせたら、面白いのでは!」ということ。

この想いをもとに、学生時代のサッカー部だった仲間達に声を掛け商店街の活性化への取り組みを始めます。

当時の柳井町商店街は、昔からいらっしゃるオーナーさんが亡くなられるなどの理由から、空き店舗が多くありました。そこで、まず産直市場を始めたらいいのではと活動を開始し、その後お弁当屋や飲食店などの事業展開を行い、2020年2月に柳井町商店街の中心部位置する「食堂カフェ ステクル」をオープンし現在に至ります。

自分好みの「一息つける場所が見つかる飲食店」が揃っているなども特徴の一つ

レトロモダンな雰囲気の柳井町商店街。新しいお店も続々と進出しており、「車椅子でも行ってみよう!」と思えるようになってきています。そのお店をいくつかご紹介しましょう。

毎日のおいしいもの まとか

まずは「毎日のおいしいもの まとか」。オーナーの栗田さんが女性ということで、女性目線の雰囲気を醸し出されたデザインの店内となっています。このお店の売りは、美味しいお野菜が食べられるということ。

栗田さんは、自分の手で何かをデザインしたものを提供したいという夢を昔から持っていらっしゃいました。ご自身がデザインされたもので、

誰かに喜んでほしい。
気軽に来ることができ、 美味しい食事を食べて心も体も満たしてほしい。
元気になってもらいたい 。
そして、普段思いつかないような調理方法も発見して欲しい!

という『想い』から ターゲットを当てたのが、育児疲れのお母さん達です。店内にはベビーベットやお子様用シートやチェアなどお子さんと一緒に来店することが可能となっています。

入り口にスロープがあるため車椅子のままでも来店可能です。ただしお店の構造上車いすの人単独では入りにくいかもしれません。入るのを手伝って欲しいと思ったらお店の人に声を掛けてください!

食堂カフェ ステクル

次に、柳井町商店街の大人気店である「食堂カフェ ステクル」。このお店は、柳井町商店街活性化の仕掛け人渡部さんが経営されるお店です。

「柳井町商店街には、座って休憩できるスペースがない」という理由から作られました。

ちなみに渡部さんは、障害者と関わるイベントへも参加されていたため、車いす使用者にもすごく理解がある方です。

「障害がある方や高齢者の方など、誰でも気軽に商店街へ来てほしい」
「商店街を歩き、このお店で一息つく、そんな風に使ってもらえたら」

という『想い』も込められています。店内入口に一段段差がありますが、渡部さんを始め店内のスタッフさん方が快く手を貸してくれるので、車椅子ユーザーの方でも安心して入店可能です。

こちらのお店も新鮮な野菜が取れるのはもちろん、新鮮な果物を使ったスイーツも定番メニューの一つです。夏限定のかき氷は、ステクル目玉商品の一つとなっています。

rodan caff’e

また、美味しい珈琲を飲みながら一息つくのであれば、「rodan caff’e」がおすすめです。珈琲は自家焙煎のため、とても口触りが良く、普段ブラック珈琲が苦手な方でも一度飲んでみてください。コーヒーに対するイメージが変わるかもしれません。

サーファーでもあるオーナーのセンスが生かされ店内は落ち着いた雰囲気で、心のオアシスになるのではないでしょうか。残念ながら入り口が狭いため車椅子ユーザーは店内に入るのは難しいかもしれませんが、オーナーさんはとても優しい方で、店内に入れなかったとしても、丁寧に対応してくれます。

テイクアウトも可能なので、ロダン珈琲を片手に商店街を歩いてみる、あるいはすぐ近くに石手川の河川敷(公園)があるのでそこで飲むのもいいと思います。

以上のようなお店がある柳井町商店街は、散歩コースとしてもオススメな場所です。自分好みの「一息つける場所」を探せる。そして、リピートする度に新たな発見ができる商店街だと思います。もちろんここで紹介したお店以外にも素敵なお店がいろいろとあるので街歩きを楽しんでください。

熱い想いと優しさが融合された商店街

古さと新しさの両方を感じさせる風情が特徴の商店街。しかしその反面、多くの店舗がその趣のあることを特徴としているので、バリアフリーが整っているとは言えない箇所が多いのも事実です。

けれども渡部さんをはじめ各店舗のオーナーさんは優しい方が多く、身体の不自由な方が多く持つ悩み

「どうしたらお店に入ることができるのか」
「どうやって食事をとればいいのか」

そのような困りごとをどうすれば解決できるか一緒に真剣に考えてくれます。そこには、きっと障害があっても外に出たいという「本人達の想い」を一番に考えてくれる渡部さんや商店街の方たちの『優しさ』と『心遣い』が柳井町商店街のコンセプトの中心にあるからだと思います。

「想いがあれば大歓迎!」
「心と体を満たす場所」
「どんな人でもwelcome!」

そんな『想い』が詰まった、柳井町商店街。バリアフリーではないからといって諦めるのは間違いかもしれません。一度訪れたら、人の優しさに触れることは間違いありません。普段の日常から少し離れたい方や気持ちが満たされたい方、そんな思いをお持ちであれば、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

きっと素敵な1日となりますよ!!
  

★ワンポイント (おまけ)

先にも書きましたが柳井町商店街には素敵な器やさんなどもありますので是非探してみてください。

もしかするとこの先センスのいい人、クリエイティブな人たちが集まる商店街となるかもしれません!

最寄り駅

伊予鉄道郊外電車横河原線石手川公園駅から約550m もしくは松山市駅から約1,100m

柳井町商店街のレストルーム

商店街の南側に公衆トイレがありますが、一般用のみとなっています。

近隣のバリアフリートイレ

銀天街のきらりん(約410m) 大街道のてくるん(約350m)

石手川公園駅から柳町商店街の途中に(石手川公園の中に)公衆トイレがあり、バリアフリートイレも設置されています。

※車椅子ユーザーが石手川公園のバリアフリートイレを利用するには、信号を渡り立花駅方面に向かう道を進み石手川の橋の手前にある遊歩道を通るようになります。


調査担当:Meg(メグ)(車椅子サイズ:横幅62cm × 奥行104cm)

調査時点での情報です。
調査:2021年(令和3年)6月