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【松前町】春のひょっこりナチュレ旅

#日帰り旅行 #はだか麦 #ひょこたん池 #まんまいちご園 #パンメゾン #重信川 #出会い

春うらら

春です。
Megです!
HAPPYです!!
寒い冬が終わり、日に日に暖かくなってくるとお散歩に出かけたくなりますよね。

春は喜びの季節です。春の訪れを待っていたのは私だけではありません。植物も虫たちもひょっこり芽を出し、顔を出し、春の日差しを浴びようと一斉に背伸びを始めます。

そこで今回はみんなが待ち焦がれていた春の喜びを感じようと松山市の隣町松前町へひょっこり出かけてきました。
名付けて「春のひょっこりナチュレ旅~松前編~」
どんな出会いがあるのかワクワクしながら松山市と松前町の境となっている重信川からスタートです♪

生産量日本一!松前の名産「はだか麦畑」

松山市駅から車で10分ほどの距離にある松前町。この日は市駅からバスで古川まで行き、そこから歩くこととしました。最近は伊予鉄道の路線バスのほとんどがノンステップバスとなり、車椅子ユーザーとしても安心です。(時々ノンステップでないこともあるので心配な方は前もって確認を!)

重信川を渡るため橋(中川原橋)へと続く坂道を上ると現れるパノラマ風景!
橋の向こうはとても自然豊かな地域となっています。中川原橋を渡り、重信川河川敷を歩いていると、一面に緑色の景色が見えてきました。

その緑の正体は「はだか麦畑」!

はだか麦は松前町の特産物です。愛媛県ははだか麦生産量日本一を誇ります。松前町は西条に次ぐ2番目の生産量なのですが、町のおよそ10分の1がはだか麦畑となっているそうです。

今回訪れたのが春先(3月10日)ということもあり、緑色の穂がぐんぐんと伸び始めたところでしたがが、収穫時期の5月には黄金色へ変わり、また雰囲気の違う景色になるようです。(裸麦の収穫が終わると、今度はお米の栽培となります。)

ちなみにはだか麦は麦ご飯として直接食べられるほか、麦みそや麦焼酎、麦茶の原料などになるそうです。

河川敷周辺は裸麦の他にもたくさんの野菜が育てられています。ブロッコリー畑にレタス畑など普段私たちが食べている野菜はこんなところから来ているのだ~と実感!

ところどころで農家の方が収穫作業をしているのを見ながら歩いていると、時間がゆっくり流れていくような感覚となりました。

〇〇魚がいるひょこたん池公園

松前町は水が豊富な町だそうです。町の水はすべて地下水で賄っているのだとか。裸麦畑を見ながら県道を渡り、向かったのは重信川の伏流水でできたひょこたん池公園

ここは春は桜の名所、それ以降は水と緑豊かな憩いの公園です。この日も子ども連れの親子が砂場や池の周りで遊んでいました。
季節によってはカモの親子の姿も見られます。そしてもうひとつこの池には見れるものがあります。

それは・・・人面魚!

池には大きな鯉がたくさん泳いでおり、その中に・・・。この池の鯉に詳しいおばあさんに出会たものの…、残念ながら今回人面魚に会うことができませんでした…。次回はきっと!!

ちなみにひょこたん池にはバリアフリートイレが設置されていますが、トイレ周りに(何故か?)溝が設けられていますので、ご注意を!

ひょこたん池公園の詳しいバリアフリー情報はこちら

車いすでも楽しめる「まんまイチゴ園」

ひょこたん池から次に向かったのはすぐ近くにあるビニールハウスです。ハウス前には大きないちごスムージーの写真の看板が! ここはイチゴ狩りができる「まさきばたけ まんまイチゴ園」です。

まんまいちご園では車椅子でもいちご狩りができます。(多目的トイレもあります!) ひょっこり旅と言いながら…、実は(いちご狩りをするために)ちゃっかり予約していました。ごめんなさい。(人気なので予約が必要です。)

早速中へ入るとそこはイチゴパラダイス!!
思わず歓声~♪♪

まんまイチゴ園では9種類のいちごが栽培されています。有名な「あまおとめ」や「紅ほっぺ」はもちろんのこと、酸味が強めの「おいCベリー」や白いちごの「白雪小町」などを食べることができます。ぜひぜひ食べ比べてください。

9種類の中でわたしが一番お気に入りだったのが“あまおとめ”! とても甘くて何個も口の中に入っていってしまいました!!50分食べ放題となっており、すべての種類を食べ、20個ほどが私のお腹の中に収まりました。

いちごハウス内では、ソフトクリーム(別料金)も食べることができます。大人気とのことで、ひと口食べると濃厚なクリームが口の中いっぱいに広がり納得! いちごにもよく合うとのことでクリームの上にイチゴをのっけて食べると、今度はイチゴの酸味が引き立つと同時にクリームの甘さがそれを覆って別次元へと私を連れてってくれました! 

まんまいちご園にはソフトクリームの他に土日限定で飲めるいちごスムージーもあるそうで、今度行く時は是非飲んでみたいと思います(^_^)/

ちなみにハウスの入り口に4㎝ほどの段差がありますが、お店の方もお手伝いをしてくださり、スムーズに入れました。ハウス内はフラットで車椅子のまま動き回ることができます。いちごが植えられている棚と棚の間のスペースもわたしの車椅子の幅だと少し余裕を持って移動可能でした。

またいちごは2段に分かれて植えられており、大人も子供もいちご狩りを楽しめるようになっています。下の段のイチゴは車椅子のまま収穫可能な高さで、私も介助の方と一緒にいちご狩りを楽しめました。

あといちご狩りをしているとミツバチがよく飛んでいますが、そ~っとしておいてあげましょう。このミツバチさんたちが美味しいイチゴができるようにせっせと働いてくれているのです!!

そうそう大切なことを忘れていました。イチゴ狩りができるのは1月~5月末まで。ただ状況によって5月は早くに終了となることもあるそうなので問い合わせてください。 →→ まんまいちご園のHPへ

まんまいちご園の詳しいバリアフリー情報はこちら

塩パン発祥の地「パンメゾン」

女性にとって甘いものと美味しいものは別腹です(笑)。いちご狩りでイチゴを満喫した後は歩くこと2分。松前町で、愛媛で、もしかすると全国的にも有名な「パンメゾン」に到着です。

パンメゾンは八幡浜に本店があるのですが、現在全国で人気となっている「塩パン」の発祥地です。そのため、いつも塩パンが焼き上がると数分で無くなってしまうほどの大人気店です!

塩パン以外にもパンの種類がとても豊富です。総菜パンや石窯で焼かれたピザ、またこの季節はイチゴを使った美味しそうなパン。どれも食べてみたくなります。

店内は車椅子でも動きやすいスペースがあり、またパンも見やすい高さにあるので自分で選びながら購入することができました。

購入したパンは、店内のイートインスペースや外のデッキで食べることも可能です。先ほど訪れたひょこたん池公園もすぐ近くなので緑の中でピクニック気分で食べるのもいいですね。

重信川はまだまだ続く…

パンメゾンを出て、心もお腹もお腹いっぱいとなったところで今回の旅はおしまい!!

とするのもよいのですが、まだお昼過ぎだったので、このまま河川敷を歩くこととしました。目指すは坊っちゃんスタジアムのある松山中央公園

河川敷の土手を歩くのも気持ちいですし、川沿いにはサイクリングコースが設けられており、どちらも車は通らないので車椅子でも安心して通ることができます。

土手下にははだか麦畑があちこちにあり、川沿いには菜の花がたくさん咲いています。川面に黄色い菜の花がぼんやりと映りとても神秘的でした。

春の心地よい風と日差しを浴びながら重信川にかかる小さな橋を渡って歩いていると行き止まりの標識があり、目の前には2つの川の合流地点に到着しました。ここはずっと土手沿いを歩いてきた重信川と松山市を流れる石手川が合流する出合の場所です。今回のぶらり旅の最後は川の「出合い」ですネ。

そして中央公園へと到着し、ひょっこりナチュレ旅の終了!(実はここでパンメゾンで買ったパンを食べました!) 帰りは中央公園発市駅行きのバスで!(JRの市坪駅もありますが、車いすの場合事前連絡が必要です。)

車椅子でものんびりとお散歩できる松前町。いろいろな春を発見することのできた今回の「であい」旅はいかがだったでしょう。
街の喧騒から離れ、スローな時間を過ごしに、ひょっこり足を運んでみませんか。



訪問時の情報です。改修等で変更されていることがあります。

訪問日:令和5年(2023年)3月10日

プレゼンター:Meg

編集:IncluDe(インクルデ)