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イーヨな旅

【内子町】春の癒しとタイムスリップ

列車でGO!

春ですね🌸🌸🌸
気温の上昇と共に気分上々なMegです!

暖かいと心も身体もどこか飛んで行きたいな。

ということで、今回は松山から電車(列車)に揺られて内子町へ行ってきました。


旅のスタートは松山駅。普通列車に乗って内子町へ向かいました。

早速ですが、車いす使用者がJR(四国)に乗る場合3日ぐらい前までに連絡が必要となります。多少(?)手間ですが、バリアフリーではない駅や無人駅も多いので事前連絡は欠かせません…。

列車の乗降りは駅員の方々がスロープを設置し介助をしてくれます。普通列車は入り口が狭いものもあるため、あらかじめ車椅子の大きさ(幅)を伝えていたのですが、電車がやって来た時扉をみて、大丈夫かな😅??? と心配しましたが…、何とか乗れました。(ギリギリでした💦)

運転手近くの席(スペース)を陣取り、のどかな風景を前からも横からも楽しみながら、列車に揺られること50分少々(単線のため何度も列車のすれ違いで停止していることも多かった~。)、内子駅に到着しました。

ホームに駅員の方々が待機してくれており、扉が開くと同時にスロープを取り付けてくれました。内子駅にはエレベーターも設置されており、列車を降りてしまえばあとはスムーズです。

(ちなみに、内子駅は15時以降は改札の方々が不在となるとのことです。)

まずは内子座へ

改札を出て内子駅横にある旅里庵に寄り、まち歩きマップをゲット! 駅前のSLを見ながら、まずは『内子座』へ向かいました。

(内子座までの道のりは、意外と車が通るので十分気をつけてくださいね💦)

内子座は、大正5年に作られた芝居小屋で、現在重要文化財として指定されています。

ここでは現在も歌舞伎の公演を始め様々な催しが年間80公演程行われているそうです。

100年以上前の建物ためバリアフリーではありません…が、室内用の車椅子に乗り換えられる人なら、館内に入り1階で鑑賞可能です。

公演が行われていない時は、館内見学も可能です。(入館料が必要です。)残念ながらわたしは、室内用に乗り換えることが難しかったので見学を断念しました💧

なお内子座は(令和6年)9月から約4年間掛けて改修工事を行うとそうです。(バリアフリー化されないかな???)

観光案内:ビジターセンター

内子座から少し歩いて行くと、コンクリートながら趣のある建物を発見💡かつては警察署や図書館として使われていたそうですが、現在は『ビジターセンター』と書いてある通り観光案内所として設置されています。

正面入り口は階段となっていますが、車椅子の方は、正面から見て左側の道を通り裏に出ると入り口があります。☺️車や自転車(💦)で来られた方で観光情報が欲しい方はぜひ寄ってみてください!

2Fにはスタジオジブリのスタッフが内子町を訪れたときに描いた絵が飾られていました。(ファンは必見!?)
(ただし展示位置が少々高いので車いすの人には見にくいかも…。)

Time Travel

ビジターセンターを出て、ところどころにある古き建物を見ながら歩くと、伊予銀行が見えてきます。この建物は明治40年(1907年)頃に建てられた旧内子銀行の外観を模したものだそうです。ここから左手に上がって行くと、古い主屋が続く世界にタイムスリップします。八日市・護国の町並みです。

内子は江戸時代後期から大正時代にかけて木蠟(もくろう)の生産によって栄えた町だそうです。ここにはその建物や面影が今日まで保存されています。約600mの通りに伝統的な造りの町家や豪商の屋敷が、当時のまま軒を連ねています。

ただ駅から行くと坂を登るようになり、急なところも多く手動の方は1人で行くのは大変だと思います💦(電動車椅子のわたしもきつかったです。)

またカフェや中に入り見学できる場所もいくつかあるのですが、当時の建物のままということもあり段差や砂利など車椅子で行くことが難しい場所が多くありました。それでも何箇所か入ることが可能なところもあります。当時の生活様式などが分かりますよ。

ところで内子町ってミシュランガイドの観光地部門において1つ星を獲得したそうです。(愛媛県内では道後・松山城が2つ星、石手寺と内子町が1つ星)きっとこの町並みが★ゲットの要なのでしょうね。そのためこの日は平日月曜日にもかかわらず外国人観光客が沢山でした!

美味しいもの=KARARI

古き町並みを堪能した後は、内子町を訪れる人のマストプレイス『道の駅 内子フレッシュパークからり』へ向かいました。

地元の新鮮な野菜や果物などが購入でき、美味しいレストランやパン屋さんもあります🍞。また小田川に沿った敷地は自然を堪能することができます。もちろん多目的トイレや車椅子駐車場もあり、車椅子でも移動可能となっているため安心して立ち寄れます。

ただ道の駅内にある『レストランからり』までの道のりがレンガを引き詰めている道となっているため、車椅子の方々は振動を強く感じるかもしれません💦わたしは、体幹を保つのがしんどかったです😭

レストランの食事もご当地物を使ったものばかり!こちらのレストランも車椅子のまま入店可能です。

今回はもち麦を使ったうどんや自産地野菜を使った天ぷらやサラダ、内子豚を使用したカツ丼など、内子の特産品を堪能させていただきました。どの食事にもサラダとスープが食べ放題としてついています♪

昼食後は『からり橋』を通って川沿いの散歩コースを通り街中へ抜けることにしました。舗装されていないところもあり、雨の後は土がぬかるんで通りにくいこともあるかもしれませんが、車椅子でも行けます。

春は桜が、秋は紅葉が見られるとのこと。この日は桜の開花はまだでしたが、菜の花が満開でした!

小田川に架かる橋、国道を渡り、続いて文化交流ヴィラ高橋邸を目指しました。

残念ながら段差だらけのため中には入れませんでしたが、ボランティアの方が出てきてくださり、家や持ち主の説明をしてくれました。この家は高橋龍太郎翁の生家とのことなのですが、何とこの方国産ビールの基礎を作られた方なのだそうです!

Back to the Reality

そして再び内子駅へ。帰りは特急列車に乗って帰りました。
往きと同じように駅員さんがスロープを設置してくれるのですが、駅員さんから「車椅子の方が既に乗られているので、申し訳ありませんが、デッキでお願いします。」とのこと。特急列車には車椅子席(スペース)が1ヶ所しかないのです…。ちょっと残念…。(折りたためる椅子を設置するなど今後の改善に期待しています!!)

列車を待っている間駅員さんと話しをしてみると、駅員さんは八幡浜(駅)から来ているそう。内子町までが範囲で車いすの人が乗降りするときは、その時間に合わせて車で来るそうです。

列車に乗ると、往きと違い、あっという間に松山へ!(速い分揺れたりも…?デッキのせい??)

スロープを降りると・・・、

人の多さと共に現実世界に戻ってきました…。


古き良き町並みが残された内子町の旅はいかがでしたでしょうか。

意外と車椅子でも楽しむことができ、内子町満喫の旅となりました。でも、少々(結構)疲れたかな…(^-^;。

(それでも)日常に疲れた(*_*; 時には、癒しを求めてタイムスリップもいいかもしれませんね。


(紫色が)今回のウォーキングルートです!

うちこまち歩きマップにはバリアフリートイレの場所(設備)が掲載されています。
旅里庵やビジターセンターなどで手に入れることができます。

内子町観光サイトのHPからダウンロードすることも可能です。



旅行取材日:令和6年(2024年)3月18日

取材当時の情報です。改修等で変わっていることがあります。

旅人:Meg

編集:IncluDe(インクルデ)