えひめのバリアフリー情報 おでかけイーヨ

イーヨな旅

【瀬戸内海】【松山⇔広島】瀬戸内海と「船」満喫の旅~男たちの遠足編~

スペシャル企画~松山⇔呉「船」の旅

はじめに~構想3年~

2019年秋松山⇔呉・広島をむすぶフェリーがバリアフリー化されるとの情報をキャッチ。

バリアフリー調査としてトイレの寸法まで測ってしまう「おでかけイーヨ」と自立支援のためなら日本の北端南端どころか地球の裏側までも行ってしまう「CIL星空」がタッグを組み、本拠地「愛しき媛國」からクルーズフェリーにて瀬戸内海を渡り、本土(呉)にある大和ミュージアム(+α)へ桜の咲く季節に遠足調査に出かけよう計画を立案。

2020年春、地球規模のパンデミックが襲い日本も巻き込まれ、自粛要請発令。

それから3年。

2023年春、瀬戸内海「船」満喫の旅がついに実現し、道中のバリアフリー調査を決行!

「戦艦大和」に関する映画「男たちの大和」、「アルキメデスの大戦」(&宇宙戦艦ヤマト)も踏まえて海軍日誌スタイルでレポートします!

Departure:出航

2023年(令和5年)4月X日(先勝) 天気予報:晴れのち曇り夕方より雨 
「天気微妙なれども波穏やか」3年越しの企画「瀬戸内と船満喫の旅」決行

本日のタイムテーブル



9:35
松山観光港に集合

シーパセオ乗船、四国離島、船内測量調査
11:30本土(呉港)到着

 大和ミュージアム偵察、測量

 カレー調査
15:55翔洋丸乗船、本土離島、船内測量調査
17:50松山観光港帰還

解散

観光港に全乗組員集合したと思いきや、旅の始まりの興奮か観光港内の待合ロビーをウロウロし始める。
検温計とモニターを見つけたと思えば何故か検温測定が集合写真に!?

切符を購入し、乗船に備えエレベーターで2Fに行き、連絡通路を通りCゲートへ。

連絡通路からシーパセオに乗るまでに多少の傾斜や数センチの段差はあるものの係員の手伝いもあり難なく乗船する。(潮位により傾斜の変化あるものと思われる。)

松山観光港の詳細はこちらから

Mission1:シーパセオを測定せよ

シーパセオとは、「瀬戸内海の移動を楽しむ、みんなの公園」をイメージした新感覚クルーズフェリー。2019年グッドデザイン賞、JIDAデザインミュージアムセレクション2019年GOLDSELECTIONなど数々の賞を受賞。

メンバー一同従来のフェリーのイメージと全く違うことに驚くとともに興奮状態に。船内あちこちをウロチョロ。それでも各自バリアフリー調査の任務を遂行。手慣れたメンバーたちはそれぞれ船内を実測。3Fは階段のみのため行けないものの、各所に行くことが可能。エレベーター、バリアフリートイレ設置、授乳室もあり。

風光明媚な瀬戸内海のクルーズ楽しみつつ、船内の売店で買い物をしたり、おしゃべりしたりと各自船旅を楽しむ。赤い橋が現われ、その下をくぐると、いよいよ本土に近づいてきたことを感じる。まもなく海上自衛隊の護衛艦(練習艦?)が現われる。

(参考までに後日朝一のフェリーで行くと潜水艦上に全員整列中!)

シーパセオの詳細はこちらから

〇呉港:本土上陸

 11:30定刻通りに呉港に到着(所要時間1時間55分)

 車いすは車両と同じ乗降口からの下船。車が出た後移動。フェリー桟橋部に段差あるが、係員の手伝いもあり無事に下船。

 呉市:かつては,日本一の海軍工廠を擁するまちとして発展、戦後造船,鉄鋼,機械金属などものづくりのまちとして広島県の産業を牽引 

(※工廠(こうしょう)とは、軍隊直属の軍需工場のことで、武器・弾薬をはじめとする軍需品を開発・製造・修理・貯蔵・支給するための施設。)

戦前は呉海軍工廠において世界最大の戦艦でもある『大和』などが建造され、東洋一の軍港・日本一の工廠として知られていた。(ウィキペディアより)

Mission2:大和ミュージアム徹底解析

大和ミュージアムは呉港ターミナルビルのすぐ隣にあり。道路を横切り行くこともできれば、2階の高架通路(エレベーターが設置)からもいくことが可能。(参考までにこの高架通路を使えば一直線でJR呉駅まで行くことが可能。さすが本土!!)

大和ミュージアム館内周辺フラット、外の展示もあり、戦艦陸奥の大砲と舵など。その大きさにビックリ。何故かネプチューンの銅像に興味を持つ男たち…。

入館して最初に現れるのが大和ひろば。そこには1/10スケールの戦艦大和が設置されており、一同いきなり興奮MAX。

大和ひろばには昇降リフトが設置されており、車椅子の人も戦艦大和の船体全体の船底や船首、船尾、左舷、右舷がよりリアルに見ることが可能。

呉の歴史ゾーンでは、呉海軍の軍用工場の説明や、戦艦大和を建造した軍港の技術や、戦艦大和の生涯の歴史を知ることのできるエリア。車椅子でも通路が広くスロープ(回廊形式)もあり、移動がしやすい。

大型資料展示室では、特攻兵器の魚雷、零式艦上戦闘機、小型潜水艦などが展示されている。戦艦大和などで使用された46センチ主砲弾や、戦艦陸奥などで使用された41センチ主砲弾をはじめとした各種砲弾や火薬缶などもあり。

船を作る技術ゾーンでは、操船シミュレーターで船を操作する体験ができ、その他にも体験できるゲームが複数あり。

未来へのゾーンでは、大和シアターがありCG映像による戦艦大和の建造プロセスなどを上映。戦艦大和の沈没と共に3,000名以上の乗組員のうち2,740名が戦死したことに深く考えさせられる。

ミュージアム内はバリアフリー。エレベーターも設置されており、ベビーベッドやオストメイト対応トイレが、1階、3階、4階に設置されていて利用しやすい。

Sammy調査隊員の大和Mの感想:車椅子ユーザーのわたしたちにとっても、高齢者の方にとっても、ベビーカーを使用のご家族にも、さまざまな人が利用しやすい施設でした!

大和ミュージアムの詳しい情報はこちらから

MissionX:特別任務

柴調査隊:呉港で下船せず、広島港まで行き、特別任務「原爆ドーム前で写真を撮って帰ってくる。(※ちゃんとひるごはんも食べる。)」の遂行

12:15広島港到着(所要時間2時間40分)「バリアフリータラップ」と名付けられていたタラップで船から長―いスロープ(※傾斜は緩やか)で上陸。


広島港から原爆ドームは路面電車を使用。(電車接続あり)

この日はすぐに低床電車が来る。乗る時には運転手さんが板を出してくれる。ほぼフラットで隙間もほとんどないのでタイヤの大きな車いすの人はそのまま乗れるかも。

電車は3両編成、とても広々していて、優先席もあり。車いす席は予め席がのけられているので、他のお客さんに気を遣うことなく乗ることができる。カーブが多いのか松山よりも結構揺れる。各駅電車とホームの段差はほぼなく車いすの乗降り可能。乗車料金は、障害者手帳を持っていると本人は半額で付き添い2名は無料!30分程で原爆ドームの最寄りの駅に到着。

Mission3:(昼食)呉とカレーの関係調査

呉海自カレー

海上自衛隊では多くの部隊で毎週金曜日の昼食はカレーとのこと。その理由は諸説あるが、長く航海している隊員が曜日感覚を忘れないようにするためとも…。呉海自カレーでは、海上自衛隊・呉基地に所属する艦船等で食べられているカレーを、呉市内の飲食店で食べることができる美味しい取り組み。

大和ミュージアムの後は戦艦カレーを頂きに!

呉ハイカラ食堂:潜水艦そうりゅうのカレー(味)が提供される。(大和ミュージア近く、ゆめタウン呉横のビル2F)

2Fにあるがエレベーターも設置されている。店内広く車いすも全然OK。(ビル内にBFTの有無~確認し忘れる…。)

チョイス:潜水艦カレー、呉名物!がんすカレー、呉冷麺、ラムネ
カレー:甘さの中から辛さが沁みだしてくる~旨し!

Mission Impossible

一方柴調査隊は、
無事に原爆ドームに到着し、ドームの前で記念撮影。

帰ろうとするが、時刻表を調べてみると帰りの低床電車の時間がなし。調べに調べ、路線を変えると間に合いそうな電車があり、少し歩いて別の駅に向かう。

無事に電車に乗る。ひと安心するが、帰りの船の時間まで残り一時間。港まで約30分。フェリーに乗ることはできるが、昼ご飯を食べることができない…。

ミッション完全達成ならず…。

Mission4:翔洋丸を測定せよ。

呉港ターミナルで船を待つ間に雨が降り始める。ちなみに呉港ターミナル:エレベーターあり。バリアフリートイレあり。ターミナル内フラット。乗船口までもほぼフラット。

乗船間近となったにも関わらず切符を持った隊員が戻って来ず、(船の呉港の寄港は数分のため)係の人慌てる。

翔洋丸:呉港では車両と同じ乗降口から乗船。エレベーターで2Fへと上がる。シーパセオとは違いグッと落ち着いた感じ。
車いす等の優先スペースあり。BFT、授乳室あり。甲板にも出ること可能。両サイドの出入口は自動ドア。(ドア付近少し傾斜あり)中央ドアは開き戸(重い)。

ビジネス目的などの移動の場合は翔洋丸の方が落ち着いて過ごすことできる。
1日の疲れも出て隊員ウトウト。

翔洋丸の詳細はこちらから

Mission Complete:帰還

17:50松山観光港帰還 (所要時間:往きと同じく1時間55分)

土砂降りの雨の中それぞれ車に乗り込み観光港を後にする。

MisssionComplete!

解散!!



今回の『瀬戸内海と「船」の旅』いかがでしたでしょうか?。(メンバー的にはかなり満足度の高い旅となりました。)

今回は「大和ミュージアム」のみの訪問でしたが、大和ミュージアムそばには、海上自衛隊呉史料館 (てつのくじら館)もありますし、公園(大和波止場)でのんびりもできます。

1泊してよりディープな呉を探索し、2日目は広島市や宮島方面を旅するのもいいですね。

松山⇔呉・広島はクルーズフェリー(1日10便運航)の他、高速艇(スーパージェット:松山⇔呉 57分 松山⇔広島 70〈80〉分 1日9便運航)もあるので、様々なスケジューリングが可能です。

おススメ度★★★★★です!!

おまけ

男は背中で語るもの。
哀愁漂う(?)男たちの後ろ姿



訪問時の情報です。改修等で変更されていることがあります。

訪問日:令和5年(2023年)4月14日(一部の写真は4月28日)

旅人:CIL星空♂s&Eikyo

編集:IncluDe(インクルデ)